忍者ブログ

カジノファンのためのカジノニュース

カジノに関するトピックニュースをお伝えします。カジノ法案が成立し、日本に実際にランドカジノが開業するのを、応援します。またカジノファンへお得な情報もご提供します。健全でリゾートライフでロハスな社交場であるカジノを応援します。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

日本の国営ギャンブルからすると、カジノは、ギャンブルではない。


カジノがない国に住む日本人は、カジノギャンブルについて、多くの誤解を持っています。その誤解で最大のものが、

「カジノは他のギャンブルと同様に、大半の客が結局は負けてしまうのであり、胴元が勝つようにできている。」

と言うふうに、ギャンブルへの一般的なイメージを、カジノギャンブルについて、重ねて、持ってしまっています。

 

カジノでは、プレイヤーが負けると、カジノ運営側=胴元のディーラーが、賭け金を没収し、胴元の収入になるかのように見えますが、これは賭け金は配当の原資のなかに繰り込まれたのであり、

カジノ運営側=胴元は賭け金の数パーセントをハウスエッジとして頂くだけです。(宝くじ類は賭け金の50%以上を胴元側が持っていきますが)

カジノの胴元は、賭け金に対しては、賭け金のほんの数パーセントというハウスエッジを利益源としています。それ以外にゲームでは利益源はありません。

では、賭け金は配当の原資のなかに繰り込まれ、それから、どこに行ったのでしょうか?



カジノでは、負ける客かいると、天秤にかけるように、勝つ客がいて、カジノの賭け金は客同士のなかをぐるぐると回っていて、ー――そう、これは、金融市場と同じように、資金はぐるぐると回っているのです。

控除率、ハウスエッジ、還元率、期待値、という胴元側と客側の、それぞれの取り分の割合によっては、カジノの胴元は「場所代」相当の利益を得ているにすぎない、とも言えます。証券取引所や銀行などの手数料のようなものです。

 

(客の賭け金からの胴元の取り分を示す控除率、ハウスエッジ、を言えば、宝くじは50%以上、競馬競輪競艇は25%、パチンコは20%、ほどが胴元の収入となり、これに対してカジノはハウスエッジは最大9%ほど、各ゲームでのハウスエッジの平均で5%ほど、バカラやブラックジャックといったゲームでは賭け方によっては、1~2%にすぎない。これは場所代といったレベルにも達しないような胴元の取り分です。)


そのうちしだいに、「少しばかり努力」すれば、また長時間ゲームをしても、トータルとしてもハウスエッジを乗り越えて、「勝つ場合が多い勝つ能力をすこしばかり持った客」が、多くの負けやすい客のなかを抜け出て、現れ出すのかな、と考える事ができます。



カジノ運営側にとっては、客同士のなかを資金がぐるぐる回ること、グローバルマクロの資金循環のように、ぐるぐる回ることで、利益が上がるのです。客が勝っても負けても、とにかく賭け資金がローリング、回転することをなにより優先します。カジノ側は、客が負けることをけっして望んではいないのです。

カジノの胴元はこの資金の流れには噛むことはなく、したがって、どんなに大勝ちする超ハイローラーという目立つ客がいても、胴元はちっともかまわない。むしろ賭け金が巨額となる超ハイローラーは、勝っても賭け金の巨額に比例して巨額のハウスエッジをもたらすのであって、まさにVIP客なのです。

 

くじ類を含めた国営ギャンブルは、賭け金が客同士のなかを、グルグル回るなどということは、ありません。

それに、カジノは、他のギャンブルの、胴元独り勝ちような強欲なハウスエッジは、掛けません。

だから、

日本の国営ギャンブルからすると、カジノは、ギャンブルではない。

拍手

PR

カジノVIP客、ハイローラー、そこに投資カジノのプロギャンブラーがいる。

カジノの世界では、高額の賭け金で遊ぶプレーヤーは、ハイローラー (Highroller)と呼ばれる。

ハイローラーに認定される規準の賭け金額は明確なものはないが、カジノ業界の相場のイメージとしては、一晩で100万ドル以上のお金をフロントマネーとしてチャージし、高額の賭け金で長い時間遊ぶ人を「ハイローラー」と言うらしい。

つまりは、VIP客で、常連客。当然、かなりの富裕層。


ハイローラーは、ホテル代、飲食代が無料になったりする、コンプ("Complimentary"の略)と呼ばれる顧客サービスを受けられる。

ハイローラーにエントリーされるかも、というフロントマネー1万ドルでもこのコンプサービスは提供される可能性は大いにある。(ベットコインチップ一枚100万円相当とか、エントリークラスのVIPルームの入室権100万円相当とか、といった水準)



生活費が無料で、カジノ三昧の日々を続ける、プロ・ギャンブラーの道も実は開かれている。 (このコンプは、ヨーロッパのカジノではおこなわれていない。)

 

ハイローラーはカジノを成り立たせているカジノにとって運営のパートナーであり、ラスベガスでは売上の約50%を、マカオでは売上の70~80&を、ハイローラーがもたらしている。

フロントマネー100万ドルのハイローラーは、一晩で100万ドル(1億円)を全部、スッテしまうかというとそうではなく、負けが込むと「お客さま、このへんで」という肩たたきがあり、カジノ側は、ハイローラーへ、負けた額の数%の返金するようにして、次回も来ていただくようにしている。

フロントマネー100万ドルのハイローラーは、平均すると、90数%の還元率で、90万ドルちょっとはトントンで遊べたのであり、負けた額の10万ドルにならない額は、富裕層としてはまったく気にならないもの、のはずである。

 

ハイローラーには、お金をどうやって消費するか困惑している、このうえない超VIPのハイローラーがいて、このひとたちは、一晩で一億円負けても、まってく平気で、平然と常連客をつづける、ひとたちだ。

使い切れない個人資産を消費するに、もっともスリリングな反応を得られるのは、カジノの持つ歴史的な「魅力」にしか、ないのだろう。


カジノ側は、このような超VIPのハイローラーを数人確保できると、安心して経営が成り立つ。

基本的に、だから、ビジター客がどんなに大当たりしようが、BLACK JACKで慢性的に101%の還元をサービスしようが、カジノ運営側は、すこしもかまわない。


==============================


ところで、ハイローラーには、まったく別種の、ハイローラーがいる。

それは、勝つことを初めから目的としてカジノで遊ぶひとたちで、結果として勝ち続けることで、ハイローラーとしての資金を維持できているひとたちだ。


カジノのプロって、いるの? それ、ありえるの?


はい。これがちゃんと、いるし、ありえているのである。

 

ラスベガスでカジノを始めて20年の、ハイローラー歴を持続させている日本人カジノのプロ・ギャンブラーが、ハイローラーXと名されて、あるオンラインビジネス誌に、インタビューされている。

おもしろいのが、このハイローラーX氏が15年前にラスベガスのカジノで知り合った、彼よりも若い日本人カジノ・ギャンブラー、に関する話だ。

この若い日本人カジノ・ギャンブラー氏は、当時、まだ二十歳ぐらいで、「日本で親に勘当されて」、手切れ金なのか、がんばれ激励金なのか、「1000万円をもらった」。そしてラスベガスにそのままやってきて、その「1000万円を元手にして“1日に10万円勝つ”」という計算あるいは戦略を日課にして、カジノを開始した。


彼は、カジノゲームを、ギャンブルではなく、「投資」として考えていたのだ。

(*競馬をギャンブルではなく「投資競馬」として考えたひとが、その世界を一変させたように。)


このハイローラーX氏のインタビュー記事、

ハイローラーXが明かす、知られざるカジノの世界 (1/5)
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1012/29/news001.html
2010年12月29日 08時00分  Business Media 誠
 
から、引用させていただく。


『彼の言う通りに勝ち続けると、1カ月後には300万円ほどのお金が懐に入ることになる。1年後には3600万円。さらに彼は「ボクは10年間この仕事を続けて、日本に帰国して起業する」と言っていた。
 
 彼はコンプサービスを受けていたので、ホテル代や飲食代はタダ。つまりラスベガスにいる間、ほとんどお金を使わない生活を送っていたのだ。
 
 5年後、再び彼と会う機会があった。そのときも、まだラスベガスでギャンブルを続けていた。そして10年後には公言していた通り、日本に帰国。カジノで稼いだお金を資本に、IT企業を立ち上げ、今では上場企業の社長に登り詰めている。』

 

この、カジノで稼いだお金を資本に、計画通り企業を立ち上げ、今では上場企業とした彼が、10年間、どんなカジノゲームで、どのようにして、稼ぐことができたのかは、この記事では一端も知ることはできない。

しかし、ハイローラーX氏のほうは、「カジノで勝ち続ける秘けつ」を上記の記事で語っている。


■20年以上もカジノで勝ち続ける秘けつ
 
カジノでは、バカラをする。


なぜか?

バカラでは、『客は、バンカーが勝つと思ったらバンカーに、プレイヤーが勝つと思ったらプレイヤーに賭けなければいけない。なぜこのバカラでプレーしているかというと、

カジノで唯一、自分の下した決断で勝負できるからだ。このほかのゲームは基本的にカジノ側が勝ち負けを選ぶことができるので、私はあまりやらない。』(同記事から引用)


『カジノのギャンブルで勝ち続けることは不可能だ。ただバカラで1万ドルずつ賭けて10連敗したとする。しかし11回目で20万ドルを賭けて、そのゲームで勝てば10万ドルのプラスとなる。繰り返すが、すべてのゲームで勝つことはできない。つまり負けの回数ではなく、いかに自分の好きな数字が出たときに勝負できるかがポイントになる。』(同じく同記事から引用)

 

ディーラー対プレーヤーの勝負ではなく、第三者として賭ける、というのがポイントである、ようだ。

では、ディーラー対プレーヤーの勝負、と、第三者として賭ける、とは、どこがどう違う、運命と確率の事態となっているのか、まずは、そこから考え始めることにしよう。

 

ではでは。
お読みいただきありがとうございます。

拍手

監督&主演ベン・アフレックの映画『アルゴ』の背景に、極秘の裏現代史がある。

5月はじめに、オスカー監督&俳優ベン・アフレック(Ben Affleck)が、ブラックジャックで「カード・カウンティング」を使いカジノから出入り禁止か、という詳細はよくわからないニュースが流れていた。

昨年の3月のはじめ、彼が監督した映画『アルゴ』Argoは、アカデミー作品賞を獲得している。

この映画は、CIAの実話を描いたものだ。

スパイは実生活でも、カジノをやりたがるだろうなと、推測する。その意味で監督&俳優ベン・アフレックの、カジノでの禁じ手「カード・カウンティング」の使用は、

彼の知能のサスペンスであり、彼の知性とサスペンス力量はスパイ並みを物語り、よって『アルゴ』の主人公CIAの実在の実生活をもったスパイには、ふさわしい。

とそういう、連想というか妄想が成立する。


==============================

アルゴ」とは、こんな映画。

アメリカが18年間封印した機密情報が解除されて、一部では知られつつあった、1979年に起きたイランでのアメリカ大使館人質事件、そこでの隠された救出劇。

CIA史上、最もありえない人質救出作戦、それは、ウソの“映画製作”だった――。


STORY
 
1979年11月。イラン革命の嵐が吹き荒れるなかで、反国王派がアメリカ大使館を襲撃、
52人のアメリカ人を捕獲し、444日間拘束した。当日大使館にいた6人のアメリカ外交官が脱出し、密かにカナダ大使の住居に避難する。映画は、CIAによるこの6人救出の物語だ。

それは、CIA史上もっともバカバカしい、奇想天外の喜劇的、作戦だった。


CIAの人質奪還のプロ、トニー・メンデス(ベン・アフレック)が呼ばれた。トニーの“名案”は、ウソの映画を企画し、6人をロケハンに来た撮影スタッフに仕立て上げ、出国させるという作戦。

特殊メイクの第一人者で、『猿の惑星』でアカデミー賞に輝いたジョン・チェンバース(ジョン・グッドマン)が協力、瞬く間にプロデューサーと脚本が用意され、SFファンタジー『アルゴ』の盛大な記者発表が行われた。

イランどころかアメリカまでも欺き、タイムリミット72時間のハリウッド作戦が始まった! ところが――絶対にバレると反発する6人、脱出者がいることに気づくイラン、緊迫のなかCIAから作戦中止の命令が! 果たして6人の命の行方は――?

==============================


実話としては、この救出劇は成功し、外交官6人はカナダに脱出できた。そこでカナダ政府とCIAとメディアは、この救出劇を機密扱いにした。

映画の題材としては、ハリウッドがやらないはずはないし、監督と主演がスパイの頭脳をもったベン・アフレックだし、大ヒットまちがいなし、ということだった。

おまけに、今の時代が、イランやシリア攻撃するのか、にシンクロしていた。


映画は、CIAの人質奪還のプロ、トニー・メンデス(ベン・アフレック)のドキュメンタリー調を加えたヒーローサスペンスものだった。この作品封切りののち、イランの映画制作関係者が、イランでのアメリカ大使館人質事件を正反対の立場から見た映画を作る、と表明している。

 

ところで、このイランでのアメリカ大使館人質救出作戦には、トニー・メンデスによる救出劇とは違った、実は、アメリカの政治家とCIAによるイラン革命政府側との、"談合劇"があり、この"談合劇"が、ばかばかしいものでしかないハリウッド的救出劇を成立させた、という裏があったのである。

これは、映画ファンの知らない、国際情報マニアや企業家の一部しか知らない話だ。


国際政治の裏側、敵対勢力のホメイニとレーガンが"談合していた"、について記事を2件。

==================================

(転載開始)


BLOGOS
http://blogos.com/article/60377/
橘玲
2013年04月17日 08:33


映画『アルゴ』の裏には、もうひとつの隠された現代史があった!?
 

映画『アルゴ』は、1979年のイラン革命の混乱のなかで起きたアメリカ大使館人質事件を題材としたアメリカ映画で、第85回アカデミー賞作品賞を受賞した。
 
イスラム過激派の学生たちがアメリカ大使館を占拠する直前、6人の大使館職員が裏口から脱出し、カナダ大使の公邸に匿われる。人質救出を専門とするCIA工作員トニー・メンデス(ベン・アフレック)は、『アルゴ』という架空のSF映画の制作を理由に単身イランに潜入し、6人を映画のスタッフに偽装させて死地からの脱出を試みる、というのがストーリーだ。良質の愛国映画である同時に、隠された現代史を発掘したことが他の有力候補を抑えてアカデミー賞を獲得した理由だろう。
 
ところでこの映画を観て、なぜこんな荒唐無稽な作戦が成功したのか、疑問に思わなかっただろうか?
 


1981年1月16日、ルクセンブルクの金融情報会社に勤めるエルネスト・バックスは奇妙な依頼を受けた。米系金融機関がタックスヘイヴンに保有する口座から総計700万ドルの有価証券を引き出し、アルジェリア国立銀行を通じてイランの首都テヘランにある銀行に入庫してほしいというのだ。エルネストが驚いたのは、取引の内容だけではない。

依頼主がFRBとイングランド銀行、すなわちアメリカとイギリスの中央銀行だったからだ。
 
エルネストが当時勤務していたのはセデルという会社で、現在はクリアストリームと名前を変えている。セデルはライバルであるユーロクリアとともに、国境を越えた有価証券の決済を行なう“クリアリング機関”の最大手だった。
 

エルネストはこの取引を、テヘランのアメリカ大使館に拘束されていた人質を解放するための資金の一部だと説明された。

米国政府はこの事件の解決を目指したが、イランへの身代金の支払いを一貫して否定しており、そのため目につきやすい電信送金ではなく、有価証券の移管という手法を採用した。
それもチェースマンハッタン銀行とシティバンクのタックスヘイヴン口座から出庫した有価証券を、アルジェリアの国立銀行を経由してイランの金融機関に入庫するという手の込みようだった。
 

エルネストはこの複雑な取引(イランの銀行はセデルのメンバーですらなかった)を首尾よくやりとげ、高い評価を得た。だがそれから数年後に、自分が体よく利用されたと気づくことになる。
 


1980年11月、ロナルド・レーガンは現職のジミー・カーターを破って第40代アメリカ大統領の座を射止めた。この選挙中、レーガンと共和党幹部にとって最大の懸案はテヘランの大使館人質事件だった。大統領選前に人質が解放されてしまえばカーター陣営の大きな外交成果となり、レーガンの当選は覚束なくなる。

そこで共和党陣営は、ホメイニのイランと秘密裏に交渉を行ない、大統領選後まで人質を拘束する代償として、莫大な額の資金提供を約束したのだ。
 


エルネストは後に、自らが設計した決済ネットワークが不正な目的に利用されていることを批判し、疎まれてセデルを去ることになる。その後、金融ブローカーやコンサルタント、食肉協同組合の組合長などを転々としながら、独力で集めた情報をもとにクリアリング機関がマネーロンダリングの道具となっている実態を告発していく。こうして私たちは、エルネストの数奇な体験を知ることになった……。
 
参考文献:エルネスト・バックス、ドゥニ・ロベール『マネーロンダリングの代理人』
 


エルネストの告発が事実だとするならば、イラン革命政府は、突発的に起きたアメリカ大使館占拠事件を早期に解決し人質を解放するつもりだったが、レーガン陣営からの資金提供の約束と引き換えに、国際社会の批難に耐えて、アメリカ大統領選まで人質を拘留しなければならなくなった。このような状況で、6人のアメリカ人がカナダ大使公邸に隠れていることを知ったらどうするだろう。

 
イラン革命政府にとっても、レーガン陣営からの資金提供はぜったいに表に出してはいけない極秘事項だ。イスラム過激派や革命防衛隊に疑われないようにするためには、大使館から逃げた6人のアメリカ人の出国を認めるようなことはできない。
 
しかしその一方で、暴走した過激派がカナダ大使公邸に押し込み、アメリカ人を公開処刑するようなことになれば、国際社会での評判は回復不能なまでに傷つくことになる。イラン革命政府にとっても、レーガン陣営にとっても、6人のアメリカ人を穏便に国外に出すことは最重要の課題だった。
 


そんなとき、1人のCIA工作員が、映画のロケハンを偽装して6人を救出するという突飛なアイデアを持ってくる。それを知った(レーガン陣営と通じる)CIAや国務省の幹部は、まともに考えれば実現できるはずはないこの作戦を利用して懸案を解決することを思いついた。
 
彼らは、潜入する工作員や作戦にかかわるCIA職員にはいっさい知らせることなく、この計画をイラン革命政府の最高幹部に伝えた。そして革命政府は、過激派や革命防衛隊にさとられることなく、この作戦を背後から支援して、自らの面子を保ちながらやっかいなアメリカ人を国外に退去させようとした……。
 


このように考えると、革命直後のテヘランでSF映画を撮影するという荒唐無稽な話にトルコのイラン大使館がビザを発給し、文化省がテヘランでのロケハンをあっさり許可し、6人が偽造パスポートで出国しようとしたときにビザを発給した大使館に確認すらしなかった理由がわかる。すべては最初から仕組まれていたのだ。
 
真実を知らされていなかったのは、主人公のCIA工作員と、映画制作に協力した当時のカーター大統領だけだった。
 
レーガンがカーターを破って米国大統領に当選した2ヵ月後、米国大使館の人質は444日ぶりに解放された。

 

その後もレーガン政権とイラン革命政府との関係は続き、イランに秘密裏に武器を売却した資金でニカラグアの反政府組織「コントラ」を援助するCIAの大規模な作戦が行なわれた。このイラン・コントラ事件は1986年に発覚し、世界を揺るがす一大スキャンダルとなった。
 


『アルゴ』の裏にある、もうひとつの権謀術数の現代史を想像すると、よりいっそう映画を楽しめるのではないだろうか。
 
PS:いちおう断わっておくと、これはあくまでも歴史推理で、事実だと主張するわけではありません。


======================


松 田 英 貴 Defense Consultant 公式ブログ
http://matsudahideki.blog.players.tv/article/59643098.html

2012年10月29日

オクトーバーサプライズ ハリケーン「サンディ」


オクトーバーサプライズ(October surprise)は、アメリカ合衆国大統領選挙が実施される年の10月におこるとされている事件を示す。11月の本選挙直前におきる現象であるため、少なからず影響を与えるのではないかという指摘がある。最も注目を浴びたのが1980年アメリカ合衆国大統領選挙であり、この選挙以降米マスメディアの間で「10月の驚く出来事」という意味で頻繁に使われるようになった。

1980年アメリカ合衆国大統領選挙では、現職ジミー・カーター大統領(民主党)とロナルド・レーガン候補(共和党)の間で接戦が繰り広げられていた。当時米国は、イラン革命で過激派の学生によりテヘランのアメリカ大使館が占拠され、大使館員52人が人質にとられるという試練を抱えていた(イランアメリカ大使館人質事件)。1980年4月、米デルタ・フォースによる人質救出作戦は失敗し、2期続投を目指すカーター政権への大きな打撃となった。このため、カーター政権の外交姿勢を「弱腰」と批判する共和党を勢いづかせる結果となった。

この事件に関して、ロナルド・レーガン政権の副大統領へ転身を企むジョージ・H・W・ブッシュとレーガンの選挙チーム責任者ウイリアム・ケイシー(後のCIA長官)が、1980年10月18、19日にパリで密かにイラン政府関係者と会談し、ホメイニ他イラン政府関係者に賄賂と武器供給を約束し、人質解放時期をレーガン大統領就任時まで延長するように交渉したという疑惑があるとされる。この交渉の目的は、カーターの在任中に人質事件を解決させないことで彼の人気を落とし、レーガン大統領就任時に人質解放を実現することで「強いレーガン大統領」を演出することであったとされる。

結局、この選挙でカーターは敗北し、1981年1月20日、ロナルド・レーガンが第40代アメリカ合衆国大統領に就任した。同日、人質となっていたテヘランのアメリカ大使館員らも無事解放され、生還した。


(転載おわり)

==================================


いやあ、国際情勢というのは奥が深い。

いやいや、敵同士が"談合"、というキーワードで、なにごとも考えれは、あんがい、単純なのかも。

拍手

最新記事

プロフィール

HN:
casinohappy
性別:
男性
趣味:
casino
自己紹介:
管理人のcasinohappyです。
カジノ・フリーク向けの、カジノ・ニュースをアップしていきます。
カジノ法案が成立し、日本にランドカジノができるのを、応援します。またカジノファンへお得な情報もご提供します。健全でリゾートライフでロハスな社交場であるカジノを応援します。

カテゴリー

リンク

RSS

P R